セメント瓦|株式会社 岡本工業所|屋根・瓦の修理、工事のことならかわら職人の私たちにお任せください。【岡山県総社市】

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セメント瓦

厚形スレートって?

セメント系屋根材は粘土系と同じ窯業系の範疇に入ります。セメントを主原料とし、製法の差異により厚形スレートと、その他の施釉(せゆう)セメント瓦、コンクリート瓦などに分けられます。
原形スレートはセメントと細骨材(砂)を原料とするセメントモルタルを型枠に入れ、プレス、脱水、成形し、養生(ようじょう)後に塗料で表面処理します。石綿スレートと比較して厚みが厚いので厚形スレートの名称が生まれたと言われますが、地域によりセメント瓦とか、プレスセメント瓦の名称の方が通用している場合もあります。
JISでは塗装の有無により細分類されます。塗料を施さないか、顔料を練り込み着色したものを無塗装品、これに対してアクリル系樹脂塗料や水系樹脂塗料、フッ素系樹脂塗料で塗装したものを塗装品としています。

施釉セメント瓦って?

施釉(せゆう)セメント瓦は釉薬瓦に使う釉薬で表面処理をした厚形スレートですが、JISでは対象外になります。 釉薬の溶解点が高いので熱に弱いセメントの弱点を改善し、特殊な原料を加えて耐火度を上げています。

コンクリート瓦って?

コンクリート瓦は厚形スレートと同じ材料で構成されますが、配合割合、製法が異なります。厚形スレートよりセメント量が少ない硬練りのモルタル(水分2~8%=半乾式)をロール押し出し・パレット成形して製造します。基材着色などの方法で25年の色保証を打ち出すメーカーも出てきました。該当するJISはありません。
最近のコンクリート瓦は1844年ヨーロッパで製造され、1908年にイギリスで機械化、1920年代には動力式の鋳物金型方式による瓦製造機が開発されました。戦後、イギリス・レッドランド社が工場プラントを完成させ、その後オーストラリア・モニエル社と高圧・半乾式成形の技術を共同開発し、昭和48年に日本に技術導入されました。

どんな種類があるの?

セメント瓦の種類原形スレートの形状は、かって釉薬瓦と同じ和形がメインでしたが、最近は住宅の洋風化にともない、洋式や平形が盛んに商品化されています。
JISでは坪当たり40枚と49枚の和形とS形などが規定されています。和形とS形は粘土瓦と同じ形状ですが、最近ではJISにない洋風フラットタイプが主流になってきました。セメントの成形性のよさを生かした戦略と言えます。同じ商品を複数企業がグループ生産している場合が多いので、商品名を言った方が分かりやすいでしょう。
一方、コンクリート瓦は比較的新しいので、洋風タイプの洋形、平形しかありません。メーカー数が少なく、こちらも商品名の方がわかりやすいと言えます。

どうやって葺くの?

大部分はメーカー仕様ですが、代表的な洋形を例にとりますと、屋根勾配は10分の2.5以上とし、下葺材はアスファルトルーフィング940(22kg 品)以上の材料を使用します。桟瓦の葺き方は千鳥葺きに特色があり、軒先の留めつけは瓦上部に2本の釘留め、桟山軒先に1本の釘留め。軒瓦、袖瓦、棟瓦に接する桟瓦は各1本以上の釘留めで、ほかの桟瓦は2段目ごとに釘留めします。
なかには袖や棟に金属系材料を用いた乾式メタル工法、あるいはルーフィング・瓦桟・外断熱を兼ねた発砲スチロール製の下葺材を用い、葺くときに接着剤で固定してしまうだけの工法もあります。これらは工期短縮、コストダウンに威力を発揮します。
セメント系材料は粘土瓦のように焼きねじれ、あるいは凍害といった心配がないのが強みで、寸法精度にも優れ、それだけ相対的に施工性の点では優れている屋根材と言えるでしょう。

施工費はいくら?

セメント瓦材料代を含んだ材工とも工事価格は当然ながら屋根材によって、あるいは施工法、屋根の大きさ、形状によって異なります。厚形スレートの設計価格(切妻)の場合、5,600円前後でスレート系の代表的な商品とほとんど変わらない平形があります。さらに6,300~8,000円/㎡まで洋形、平形の厚形スレートが分布し、施釉セメント瓦では9,000円/㎡、または12,000円/㎡のものもあります。
なお勾配がきつくなるほど施工条件が悪くなるため、別途割増料金が定められているほか、雪止瓦の取り付け、ドーマーや棟換気、天窓の取り付けなども別途工事になります。
代表的なコンクリート瓦の設計価格は屋根勾配3~5寸の切妻の場合、6,500円/㎡以上を一つの目安として考えてもらえばいいでしょう。デラックスタイプは高くなります。これらは屋根面積100㎡、アスファルトルーフィング940(22kg品)ほか、標準的な役物が含まれます。
雪止金具(亜鉛鉄板)、軒先面戸(カラー鉄板)などが付帯工事として加算され、雨押さえ、本谷・捨谷(すてだに)工事なども別途、強風地域では補強施工(クリップ留めや釘留め)が別途工事費として加わります。

屋根Selection'97日本屋根経済新聞社刊より抜粋