陶器釉薬瓦|株式会社 岡本工業所|屋根・瓦の修理、工事のことならかわら職人の私たちにお任せください。【岡山県総社市】

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陶器釉薬瓦

陶器釉薬瓦ってなあに?

日本の住宅のほぼ半分を葺く粘土瓦。その大部分がこの釉薬(ゆうやく)瓦(陶器瓦)です。釉薬によって様々な発色が可能なので、色瓦と呼ぶ地域もあるようです。
昭和40年代には青緑色の釉薬瓦が都会地を中心に普及しましたが、以降はいぶし瓦の色彩を模した“いぶし瓦化”の方向にあるようです。近年の街並み、景観に対する関心の高まりから「色とりどりの屋根」には否定的な風潮があり、全国的に銀黒色、いぶし銀色、また光沢の点では艶消しが隆盛です。

陶器釉薬瓦はいつ頃から作られたの?

飛鳥時代に朝鮮から粘土瓦の製造・施工技術が伝えられたことは文献により明らかですが、釉薬瓦としては奈良時代の緑釉瓦、三彩釉瓦が出土しています。
遣隋使や遣唐使の中国派遣により、当時の長安一体の唐三彩や彩釉陶の釉薬技術がもたらされたのでしょう。「続日本紀」には767年、平城京の東院玉殿に瑠璃の瓦をもって葺くという記述があり、その東院からは色鮮やかな古瓦や、緑釉、三彩釉、灰釉などの瓦窯跡(がようし)が出土・発掘され、記述を裏付けています。
本格的な登場は連続焼成ができるトンネル窯の導入を待たねばなりません。第一号が昭和22年に福井県に築炉され、昭和26年に愛知県に導入されるに及んでブームの端緒となります。

陶器釉薬瓦はどうやって作るの?

乾燥までの基本的なプロセスはいぶし瓦と変わりません。白地(しらじ)と呼ばれる乾燥した素地に釉薬を施し焼成する点が、釉薬瓦たる所以です。素地表面に溶けて付着しているガラス質の物質が釉薬で、成分により長石釉、フリット釉(ホウケイ酸鉛釉)などに分類され、フリット釉に対してフリットを用いないものを生釉として区別します。
フリットは耐火度がそれほど高くない原土に合わせた低温釉に用いられます。淡路・三州の釉薬瓦はほとんどがフリット釉です。生釉は溶解度が高いので耐火度の高い原土に向き、高温焼成の耐寒瓦に用いられます。石州来待(せきしゅうきまち)瓦、越前瓦、安田瓦などが有名ですが、越前瓦と安田瓦については還元焼成という特殊な焼成法のため、「還元瓦」に分類されることもあります。

陶器釉薬瓦はどんな種類があるの?

陶器釉薬瓦の種類かっては生産地により、粘土の質、焼成温度などが違うので、それぞれ特徴がありました。しかし近年は技術的な平準化が進み、一枚当たりの大きさ以外にさほど差異はなくなってきました。ただ、桟瓦以外の鬼瓦を含む役瓦と称するものには、まだ地域性が見られます。
JISの寸法による区分として、J形一坪当たりの葺き枚数(概数)を示す49,53A,53B,56,60があります。53Aは53Bより全長・働き長さが長く、全幅・動き幅が短いもので、前者が三州タイプ、後者が石州タイプです。これらの数字に形をつけて53A形と呼称するのが正式です。
形状による区分として、従来のJISでは和形(J形)、S形しかありませんでしたが、平成九年改正の改正JISで近年、陸続きとして商品化されたF形(洋形・平形)が新たに挿入されました。しかしJ形が圧倒的に多く、最近の調査でも、全国の屋根工事店がJ形を施工する割合は73%と出ています。J形でものし瓦を積まないで、シンプルな葺き上がりとコストダウンを目的とした「新工法」、また本葺形の丸瓦と平瓦を一体成形した商品もあります。
形状による区分として、従来のJISでは和形(J形)、S形しかありませんでしたが、平成九年改正の改正JISで近年、陸続きとして商品化されたF形(洋形・平形)が新たに挿入されました。しかしJ形が圧倒的に多く、最近の調査でも、全国の屋根工事店がJ形を施工する割合は73%と出ています。J形でものし瓦を積まないで、シンプルな葺き上がりとコストダウンを目的とした「新工法」、また本葺形の丸瓦と平瓦を一体成形した商品もあります。
S形は大正の終わり頃に輸入されたスパニッシュ形を愛知県三河地方で一体とし、改良を重ねたものです。またそれより以前の明治初年には、洋風建築用のフランス形(F形)がフランス人の手により横浜で製造されています。すでに明治、大正の頃から洋風向けの粘土瓦が開発されていたことは驚きです。

屋根Selection'97日本屋根経済新聞社刊より抜粋