シングル・金属瓦|株式会社 岡本工業所|屋根・瓦の修理、工事のことならかわら職人の私たちにお任せください。【岡山県総社市】

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シングル・金属瓦

シングルってなあに?

アスファルト製の屋根用こけら板がアスファルト・シングル。本場はアメリカで、1860年代の末に考案されたようです。いまではアメリカの住宅の80%以上の屋根に施工されていると言われています。日本では昭和30年頃に登場しました。フェルト紙の両面に良質のアスファルトを塗布、表面に色砂を圧着した素材です。約10kg/㎡と軽量で、柔軟性があるため、曲面に簡単に施工でき、自由設計の屋根には好ましい材料と言えます。円形でも、三角形でも思いのまま、レストハウスや店舗、非住宅大型物件に使われます。しかし法定不燃材でないことがネックで一般住宅への普及はいま一歩、そこで昭和50年代の半ばから同じシングルでも不燃性のものが登場してきました。
シングルの施工は専用釘による釘打ち工法、専用接着剤を使用する接着剤工法の二通り。葺き方は一文字葺きのほか、独特の材質、施工性を生かした特殊葺きができます。シャドー葺きはシングルの厚みを強調でき、また多重葺きには和風のひわだ葺きの雰囲気を表現することができます。アスファルト・シングルは5,500円/㎡内外、不燃シングルは工法によりさまざまですが、当たりで10,000円以上になります。

金属系とは?

金属系屋根材は一般的に軽量性・防水性・不燃性・加工性に優れ、屋根勾配、屋根形状に対応の自由度が高いと言われます。実に多彩な金属が製品化されており、また葺き工法も種類が多く、選択幅が広い材料と言えましょう。
ただ断熱性、遮音性という点では配慮が必要で、一般的には薄い材料のために防錆、防蝕にも注意しないといけないし、継ぎ目のない長尺板の場合、雨仕舞(あめじまい)がよいものの、強風の吹き上げに弱いと指摘されるようです。
北海道など積雪寒冷地を除き、オフィスビル、体育館、倉庫など非住宅大型物件に施工される割合が高い材料ですが、最近では戸建て住宅から、都市部のマンション、外食レストランの屋根、ビルのパラペット部分に外側を鉢巻に巻いた庇(化粧屋根)などに施工例をよく見ることができるようになりました。
屋根材に使用される金属は下図の通りで、大分類で鋼板か、非鉄金属か、さらに鋼板でもメッキか、あるいはカラーコーティングか、合金かなどに分かれます。ここからさらに小分類すると図のように多種にわたり、ほとんどにJISがついていることがわかります。 俗にトタンと言われている亜鉛鉄板は薄い鋼板の表面を亜鉛メッキしたもので、正式には溶融亜鉛メッキ鋼板。また鋼板を錫メッキ処理したブリキは、現在では屋根用に使われるケースは極めてまれになりました。金属屋根の工法は1.一文字葺き、2.亀甲葺き・菱葺き、3.立平葺き、4.瓦棒葺き、5.波板葺き、6.折板(せっぱん)葺き、7.段葺き、8.横葺き、9.金属瓦葺き、10.溶接葺き。折板は最近の金属屋根施工で約60%強を占めるとされますが、これは大面積の工場、倉庫などに需要が多いからでしょう。逆V字連続形で、長尺屋根工法にも適した工法と言われます。断面に強度があるため、母屋や垂木(たるき)が要らず、梁の上に直接葺けます。 瓦棒葺きは本瓦葺きの丸瓦の部分が歴史的に変形してきたものです。瓦棒部分に木材の心木を入れて、それを包み込むように金属板を葺くのが心木あり瓦棒葺きですが、現在では心木がなくなり、形だけが残っている心木なし瓦棒葺きが一般的です。溝板、通し吊り子、キャップをはぜで巻き込んで固定します。 最近多くなってきたのが横葺き。コイル状の金属を段葺き、または一文字葺きのように葺く工法で、基本的な施工手順は軒先側から棟側へ、横に葺いて上がっていきます。普通、長尺板は流れに平行方向に葺かれますが、こちらは直角方向に葺くことから、この呼び方があります。 材料込みの設計価格の目安は板厚、原板の選択で幅が大きいのですが、住宅用で5,000円未満から2万円近くまで。カラー鋼板→塩ビ鋼板→フッ素鋼板→ステンレス鋼板→銅板の順で値段が高くなります。緑青(ろくしょう)の天然の皮膜を作る銅板は社寺ほか、高級住宅用です。工事により値幅がありすぎますので、材工価格は打ち出さないメーカーもあります。

屋根Selection'97日本屋根経済新聞社刊より抜粋